《軍人を憧れの職業にする》
その柔軟な発想はフォルスには到底できないものだった。フォルスはこのロキ・ラグラナダのことを見直し、思わず握手を求め、早速行動に着手した。
フォルスの頭にまず浮かんだのはミシェイル・グドウィンの経営するブランド、ミシェルだった。もしミシェルがファルコンの軍服を創ったなら、その制服を着たいがために軍に入る若者もいるだろう。
「それに、やつとは馬が合う」
フォルスが科学産業技術省に務めていたとき、何かに付けてミシェイルはフォルスへ食いかかった。
それでもそんなミシェイルの熱に冒され、フォルスは国に背き科学産業技術省を辞めるに至った。
だから彼はミシェイルに感謝もしており、本質的には同質の人間であると認めていた。
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