アイン亡き世界の人々へ〜カリアス・トリーヴァ〜

この物語がこの世界で読まれることは少ないだろう。

 

しかし現代の人間にこの物語を愛せと強いることは難しいこともわかる。
世界はすっかり変わってしまった。

 

人々は、先の見えない世界に嘆きながら、あらゆるものを与えられたいと願う。
『現状維持』、『保険をかける』、『楽をしたい』、『勝ち馬に乗りたい』
そんな受け身のキーワードばかりが蔓延っている。

 

それでいて、あらゆるものが与えられなければ、人々は不満を言う。
『金が欲しい』、『評価されたい』
君自身が何も変わっていないにも関わらず、だ。

 

自分自身を高め、次のステージに行きたいと考える人物は減り、
今の自分が、何もしなくても愛され、何もしなくても全てが与えられる幸運を望む。

人々は周囲と同じであることを誇り、何かを生み出したり、変えたりすることを嫌う。

 

そんな世界に、彼の物語は似つかわしくないだろう。
この物語は、アイン・スタンスラインという、自分自身に対して決して妥協しない男が、自分を救った英雄である弟の幻影を追いかけ、努力を重ねて身につけた問題解決力で、世界すら良くしたいと願った男の軌跡だからだ。

 

そこには、アイン・スタンスラインの信念と努力がある。
信念もなく、努力もしない現代の人々が、この物語へ共感することは不可能だ。

では、この物語は何故存在している?
誰も読む者がいない物語を、量産することに何の意味がある。

 

それは、希望だ。

 

いつか人々が希望を持ち、運否天賦に任せるのではなく、自分自身の力で自らを高め、現状を変えたいと願った時、この物語は彼らにとってバイブルとなる。

私は、この物語が愛される時代が来ることを願っている。

 

〜人々に紙とペンを。人類は、皆クリエイターになる必要がある〜
カリアス・トリーヴァ

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青本 2,000      緑本 1,500      青緑セット 3,000

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